日本医学会総会  ver2.4
1. 総括 
2. 特別シンポジウム 日本の医療の将来

 このページは、特別シンポジウムを中心にまとめてみました。個々での討論を中心にまとめられ「福岡宣言」と指定学会総会として初めての宣言が採択されました(具体的な内容については別途記載予定です)。 その中で、全体としては、

  国民皆保険の原則の保持、
    患者中心の医療を行うこと
    その方法論として、医療透明性の向上、医療の質の向上

等について一致はみられましたが、今後の医療に対しての方針は、特に財政を中心として、その立場により、財源への考え方は、大きく異なりました。その端緒な例としては、株式会社参入と混合診療をどう扱うかです。ここでの発言を元に、その2者についてまとめてみますと、

 立場として

株式会社参入

混合診療
坂口厚生労働大臣

×〜△

×〜△
下村健康保険組合連合副会長

坪井日本医師会会長

××

××
西室日本経済団体連合会副会長

○(どちらでも良い)

南日本看護協会会長

××

××
山本福岡県国保連合会会長

×

秋山日本医学会会長

××

××
尾形 裕也(九州大学医療経営学教授)

××
李  啓充(元ハーバード大学助教授)

××

××


1.坂口 力(厚生労働大臣)
 新しい診療報酬制度について/保険制度の改革について/これからの医療財政について/SARSについて
2.下村 健(健康保険組合連合副会長)
 医療の水準について/医療内容の提示/そうした中で健保連としてすすめていくこと/今後の医療の方向性への保険者からの注文/
  国民保険について/医療改革での留意点/混合診療の是非
3.坪井 栄孝(日本医師会会長)
 社会保障制度は国家安全保障の一環/いまの医療改革をすすめているのは・・・/医療経済問題になぜ市場経済の介入を主張しているのか
 /日本の医療の今後
4.西室 泰三  日本経済団体連合会副会長(東芝)
 基本的な考え方/抜本的改革を行え/21世紀の医療の進め方/患者中心の医療とは/医療の標準化/保険者機能への展望/財源問題
5.南 裕子(日本看護協会会長)
 最初に/患者中心の医療の基本  相談機能とは・・・/相談機能を実現するために まちの保健室機能/終末期医療・看取り/在宅診療
 /保険制度の見直し/混合診療(保険診療と自費診療の混在)/看護からみた医療の問題点と今後の看護のあり方
6.森 亘(日本医学会会長)
 教育について
7.山本 文男(全国町村会長・福岡県国保連合会会長)
 医療に提言すること/フリーアクセスを維持していくために/国民皆保険制度の堅持をするために、国保への対策を考えてほしい/
  費用負担を公平公正に、国民が納得した形に/患者中心の医療
8.秋山 洋(52回日本病院学会長)
 医療は経済で論じていけない/医療費の増大の根元と医療の問題点
9.尾形 裕也(九州大学医療経営学教授)
10.李  啓充 (元ハーバード大学助教授)
理想とする21世紀の医療とは/患者サービスの向上/医療を支える財源/混合診療の問題/アクセス不平等

シンポジウム討議・・・医療の今後2003
 今回の中心テーマは、医療の財源でした。財源を中心としてより深い内容についての発言や補足がありました。
しかし、各立場からの発言はあっても、討議して一定の見解の達することなく、すれ違いという印象は拭えません。
最終結論はでずというところです。