6. バリアンス

 先述したように、クリニカルパスの改善にとって、バリアンスの解析は必須のものです。バリアンスには、
   変動=パスの揺らぎをあたえる
   逸脱=パスからはずれてしまう
の二つがあります。バリアンスの解析には、集積する項目の決定、指標(クリニカルインディケーター)の選定などがまず必要となります。バリアンスを集積する項目は、達成したい項目より決定します。バリアンスの指標(クリニカルインディケーター)は最大10-20に抑える必要があります。また、パスの乗せる医療ケア内容は全体の70%におさえる、よくばってはいけません。
1. 第一段階で発生したバリアンス
 第一段階で発生したバリアンスは、患者の標準的回復過程をしるためのデータとして活用します。
2. 第二段階で発生したバリアンス
 第二段階で発生したバリアンスは、システムや医療ケアの方法、患者アプローチを改善していくために活用します。
 例えば、
   全体の経過が長い
     → 経過を短縮するようにいい手術方法の再検討する
   検査がうまく進まなず、パスにうまくのらず、入院期間が長くなる
     → 検査がスムースに予約実施ができるように検査体制の再考する

3.バリアンスツールの質管理への利用手順
 
例として、以下のように進める方法があります。

 1)クリニカルパスバリアンスツール(マークシート)に記入
    重要な項目を絞り込み解析の簡便化と迅速性を重視している
    バリアンスの原因について担当者による記入を行う
    バリアンスの原因が、患者・管理方法・診断方法などに簡便に分けられる

 2)スキャナーでの読み込み
    データをスキャナーで入力します(入力の簡便化)
 3)他の質改善データとリンクと分析
 4)報告書を医師チーム及びCP*チームに送付
    分析内容を項目別に分けて、バリューコンパスとして報告されます
 5)チームはデータをレビューしてCP*がケアに与えた影響を理解
    チームカンファレンスでレビューして分析します
 6)CP*の改善または診療内容の見直し
   また1)に戻りこのサイクルが繰り返されクリニカルパスが改善されていきます
  注)CP(=クリニカルパス)



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