7. パス法の裏付け

  報酬面での裏付けのない手段は、絵に描いた餅になりやすいと思われます。クリニカルパスにおける診療報酬上の裏付けは、急性期特定病院の要件の中に「詳細な入院治療計画書」と記載があります。その書式は、実際のところ、ほとんどクリニカルパスの表と同じといえます。すなわち、クリニカルパスを実施することが、急性期医療における必須の条件となるわけです。


8. 今、医師はどう考えているか?

 参考となるものも数少ないのですが、クリニカルパスの先進病院である、済生会熊本病院の医師へのアンケート結果は以下のようになっています。
入院期間の短縮効果がある

80.6%
インフォームドコンセントに役立つ

36.1%
患者満足度に役立つ

63.9%
医療の質の向上につながる

47.2%
医師の裁量権の低下ない 

80.6%

このように、クリニカルパスは、現状では、医師にとっては、医療サービスをするうえで、効果のある方法論として認められています。

9. バリューコンパス

  アメリカの場合、パス導入後の分析結果を医師へレポート(フィードバック)しています。病院によっては、パス専門の看護婦がおり、パスの進行をチェックしている場合があります。現状では、医師に直接関わってはいません。

  例1
   1.満足度
     総合、推薦、医師、看護、患者満足度 退院後について前後で比較
   2.合併症の発生指数
     合併症の発生率を評価するとき、大切なことは、対象となる患者さんの
     重症度レベルです。軽い方ばかりすれば当然発生率は減りますし、       
     重症ばかりすれば、高くなります。そのため、重症度補正
     (これが難しい)Complication Deviationが必要です。  
     
   3.CP適応率
     実績と目標の比較図示
   4.一人あたりの費用・在院日数
     コスト(原価)の計算は院内のみで報告せずレセプト点数のみ報告
     他の病院のデータと比較して出される

 例2
   QOL,PS,Outcome(再入院率、死亡率など),Costの4項目について、
   レポートしている。



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