
17.システム導入で陥りやすいピットフォール
・・・・・失敗しやすい落とし穴
1.コンピュータを導入すれば何でもできると思ってしまう。
| コンピュータは、万能ではありません。システムを作るのも使うのも病院の職員です。よいコンピュータシステムの導入には、前向きに現行業務の改善をしようとする職員の英知を結集する必要があります。コンピュータシステムは、現場サポートの目的で作られている限りは、あくまでも、業務をサポートするためだけの道具でしかありません。 |
2.プロはプロに任せよう(コンピュータメーカーに任せていれば安心)?!
| 病院の中でも、内科、外科、整形外科等専門が別れているように、コンピューターメーカーのSE(システムエンジニア)も「データベース」に強い方、「ネットワーク」専門の方、「物流」ができる方、「通信」が得意な方等、その得意とするところは様々です。内科の先生でも「消化器」「循環器」等専門性があると同様、「データベース」でも、「SQL」「オラクル」等の専門性をもっているのです。 |
| もし病人が「あそこが痛い」とか「はきけ」などの症状を訴えないときや、身体に触らせてもくれない、検査も拒否するというような行為に出たならば、どんな名医でも治療のしようがありません。同じように、どんなに優秀なSEでも、病院業務のことがわかっていなければ、いい治療すなわち、いいシステムの設計をすることは出来ません。その上に、現場からの訴えがなければ、適切なシステム構築が到底できるはずがありません。システム構築を成功させる最大の鍵の一つは「病院職員」が、いかに病院業務を上手に整理して、それをSEに分かる言葉でぶつけられるかにかかっているのです。残念ながら、コンピュータのプロは通常「病院業務のプロ」ではないのです。 |
3.コンピュータ導入契約時と実際の請求額が違う。
| これは決して、メーカーが一方的に悪いわけではありません。請求額が膨らむもっとも大きな要因は、おおざっぱな契約締結後に、新たにシステムの機能追加や、当初機能の新たな修正等の費用です。メーカーとの契約は、詳細な仕様打ち合わせが終了してから行うべきですし、契約締結後にメーカーに対して、思い付き等で機能追加や機能修正等を要望することがないように事前準備をしっかりやっておく必要があります。思い付き、アイデア等は事前準備段階で出し尽くすべきです。予定外の機能の追加や変更は、意外に手間のかかることがあり、結果として多額の費用の増加に繋がることがままならずあります。 |
4.コンピュータを導入したのに作業効率がよくならない。
| 大きく2つの問題点があります。まず、システム化された業務内容が、元々の業務の運用と比べて効率的でないことです。今まで、鉛筆書きでちょっとチェックして済んでいた在庫項目(しばしば項目が変わる)の確認が、担当者が頻回にパソコンで在庫項目を変更した上で入力しないといけない場合、5分で済んでいた手間が、頻回に大変な手間がかかることがあります。 |
| もう一つは、余分な機能を付加したために作業効率が悪くなる例です。何でもコンピュータでしてしまえとばかりに、多機能な仕組みにした結果、複雑で重たい仕組みとなることがあります。コンピュータは、基本的にデータの「IN」があって、それを必要とする「OUT」の形態に計算して出力する機械です。また、データの整合性からも「INするデータ」「INしないデータ」と同じ項目で切り分けるべきではありません。様々な部署からデータ投入があり、それを分析出力するということを忘れて、「OUT」の形態にこだわりすぎて、日々「IN」しなければいけない項目が膨大になった結果、作業効率を落としてしまうことがよくあります。日常の業務の中で本当に必要な「OUT」項目かどうかを精査しないと「あるDRの年に1回あるかないかの学会発表用のデータ入力」に日常業務を忙殺させてしまった。しかも、その先生は、すでに大学に戻ってしまった。なんて、笑えない話もあります。 |
5.コンピュータを導入したのに、収益がなかなか改善しない。
| これは、システム構築にかけた費用が、コンピュータ化によってもたらされた収益構造の改善を上回った典型的な例です。コンピュータ導入によって診療報酬の請求漏れが少なくなる(一般的に売上額が2〜5%改善するといわれています)という効果はありますが、コンピュータは医療機器と違って、それを導入したからといって診療報酬に直接反映されるというわけではありません。導入の目的等を明確に整理していないと、投資効率悪いものになってしまう恐れがあります。また、段階を追ってシステム導入を進めることも一つの考え方で、結果的にはフィットしたシステムになるとともに投資額を抑えることにつがることもあります。最初からシステムのコストパーフォーマンスを考えることは、医療以外の世界ではあまりに常識的なことです。 |
| 病院システムの構築費用は、診療報酬請求に含まれないため病院の持ち出しとなります。 したがって、システム導入費用の財源は、診療費用の中に求める事は出来ないといえます。この理由により、システム導入費用の財源は、病院内の効率化による人件費の削減と効率化、転記漏れ・記入漏れ・診療報酬点数減点の縮小、棚卸し管理の徹底による収益率の改善向上、医事会計システムの自動化促進による人件費の削減等、次に述べる項目により財源を確保するとともに、システム導入費用の軽減を図る必要があります。 |
| <システム導入に基ずく収益改善> | |
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@ A B C D E F G |
各種の自動化機器の導入による、人件費の軽減と一人当たりの生産性の向上を図る。 病院全体のネットワーク化と、オンラインリアルタイム処理の実現による転記漏れ・記入漏れの防止、資材管理の徹底、医事会計業務の自動化等の推進により、収益率の改善を図る。 診療効率の向上による診療数の拡大。 患者サービスの向上による外来、入院数の拡大への誘導と収益増。 地域医療対策の向上と、マーケティング活動による患者市場占有率の拡大、安定確保による病院経営の安定化・収入増。 システム導入費用、オペレーション費用を、売上実績 (粗利) に基ずく適性投資範囲内での実現 システム運用体制の人的工数の削減を考慮したオペレーションと、メンテナンス体制の確立により、ランニングコスト全体を抑え、コストパフォーマンスをよくする。 システムの追加・改善・部門システムの追加接続において、多額の費用の発生を起こさないシステム構築により、システムの長期稼動と費用を抑え、安定的ローコスト運用を行えるものとする。 |
| 昨今の厳しい病院経営環境においては、システム構築にかけられる費用は、リース料、メンテナンス料、システムバージョンアップ料を含めて、総売上額の1-1.5%以下に抑える必要があります。 |
18.弊社の特徴・・・終わりに変えて
| システム構築は、その病院にとり非常に大きなプロジェクトです。部門間の連携、上下の連携を含めて、病院での従来の機器導入の方法論は、本当に意義のあるシステム構築をするときにはなんの役にも立ちません。病院側だけでの取り組みでは、慣れていないこともあり必要なエネルギーがより大きくなり負担が増えます。また、システムメーカーに全部おまかせ出来るほど、残念ながら医療情報分野は進んでいないこれからの分野と考えます。 |
| 弊社は、病院業務のプロ(事務長経験者、医事課長経験者、総務課長経験者、用度課長経験者等を始め、医師、看護婦、検査技師、放射線技師等、病院実務経験者の集団です)が、貴院にとって真に必要な業務を調査、分析し、それらの業務のコンピュータシステムでのサポート方法を考える日本で唯一(多分現在のところでは)の病院専門のシステムコンサルタント会社と考えております。弊社では、前述の工程の内、1〜15の工程すべてにわたり貴院のシステム構築のお手伝いをさせていただきますが、勿論、その一部のみのお手伝いだけでも可能です。 |
| また、弊社は、「医療人たれ」をその基本理念としており、患者さん本位でないシステム構築案(アイデア)が貴院から出された場合(往々にしてよくあるケースですが)は、「医療人の良識」を持って、説得に当たるよう心掛けております。 |
| 弊社はその理念の関係上、病院業務のプロであり、しかもコンピュータシステム構築のプロであるという、特殊なスキルを社員に要求しているため、業務の受託につきましては、年間5件程度に限定して行っております。悪しからずご了承ください。 |
| ちなみに、1(基本コンセプトの策定)から8(基本計画書の作成)までを実施した場合、病院規模にもよりますが、1チーム4人程度の編成で6〜9ヶ月の期間を要します。詳細につきましてはお気軽にお問い合わせください。 |
| 最後のこの一文が病院様でのシステム構築の一助となれば幸いです。 |